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昨日になってだいぶ電源工事が進んできた。1~4号機の配電盤への接続は完了し、夜になって3号機の中央制御室の照明が点灯した。冷却ポンプへの通電は明日行われるそうだ。一方で、貯蔵燃料プールへの給水については、コンクリート打設車(巨大なアームを経由してプール上から正確に水を注入できる)を使った4号機への注水が開始された。同様の車両をあと3台手配して、1~4号機全ての貯蔵燃料プールに安定して海水を注入できる体制を作る予定だそうだ。3号機と4号機から上がっていた煙も収まったようだし、放射線レベルも正門前で200-300μSv/hと安定している。
技術者は結構入っているようだ。日立は20日に60名を新たに派遣し、計約100人体制で支援しているそうだ(asahi.com)。毎日新聞の記事によると、交代制でやっていて被爆量はちゃんと管理されているらしい。
依然として放射線レベルは高いし現状把握も正確にできる状況ではないので予断は許さないが、新たなトラブルはここ数日起こっていないし、機能回復に向けた取組も進みつつあるので不安感は薄らいでいる。IAEAのコメントを受けてか、米規制当局からも前向きな発言が出てきた。不安な方向に振れていた振り子が戻りつつある。
今回の原発事故に関するまとめ的な記事が出ていたのでご参考。そんなに目新しい話はないが、まとめとして理解するにはてっとり早いかもしれない。
破壊された核分裂炉「緊急冷却」のメカニズム JBpress(日本ビジネスプレス)
東電が付近の海水を調査したところ、放射性物質を検出したという報道があった。今後はこういった環境への影響が気になる話になりそうだ。
文部科学省の全国の水道水の放射能測定データを時系列グラフするサイトが3/22から公開となった。
合わせて大気中や雨の放射能についても公表しているので、しばらく愛用することになりそうだ。
全国の水道の放射能濃度一覧
(上のメニューから、大気中の放射能濃度や雨の放射能濃度のページにも行けます)
昼間見た時には東京の水道水の放射能レベルが上昇しているのでびっくりしたが、今は縦軸のスケールが修正されて目立たない数値になっている。フルスケールの100Bq/kgが乳児の摂取制限ラインらしい。
例によって安全安全と言われてるけれども、まだ何となく自分的に得心がいっていない。
もうちょっと詳しく理解したいなぁ。
通常の野菜でも有機野菜にこだわる人とかいろんな段階の人がいるんだから、安全だとか出荷停止だとかの二元論じゃなくて、もうちょっとその間のところで泳げるようになると良いんだけど、もうちょっと時間かかるかな。