敗北を抱きしめて(ジョン・ダワー)

(読了時間=約 1 分)

戦後の日本について膨大な一次情報をもとに書かれた本。著者は外国人で、かなり客観的に記述されており、ピューリッツァー賞も受賞している。

上下巻に分かれていて上巻だけで350ページもあるのでかなり読み応えがある。特に、自分はあまり日本史を真面目に勉強してなかったので、多分普通の人が読むより勉強になっている気がする。

当時、「日本の戦後民主主義が自ら勝ち得たものではなく米国によって与えられたものであるが故に、どこか安易で底が浅い」といった論調あったというのを読んで笑ってしまった。この辺は今でもあまり変わってないかもれいない。

あと、本題とはあまり関係ないところで一つ驚いた話があって、
この本を読んで私は昭和天皇が終戦時に44歳だったことを知りました。
玉音放送の声は44歳の声だったのか。
当時の国家元首というのは若かったんだなぁ。

ちなみに米国の大統領の最年少ベスト3は、

1位:セオドア・ルーズベルト(42歳)
2位:ジョン・F・ケネディ(43歳)
3位:ビル・クリントン(46歳)

という順番だそうですが、それよりも全然若い。
何しろ昭和元年ではまだ24歳です。

太平洋戦争開戦時で比べてみると、

・米大統領フランクリン・ルーズベルト=59歳
・英チャーチル=67歳
・独ヒトラー=52歳
・ムッソリーニ=58歳
・昭和天皇=41歳

それでもひときわ若い。

アラフォーの人にとってはちょっと生生しくないですか。
厄年とか言ってる場合じゃないですよ。

そういえば、自分が前にいたゲーム会社の社長も当時これくらいの年代だった。
こうやって身近な人に重ねてみてもまた、感慨深いものがあります。

ということで、アラフォーの人には特にお勧めのこの書籍。
上下巻を順に買うと私みたいに上巻だけで挫けそうになるかもしれません。
だから、一気に上下巻セットで大人買いするのが良いと思います。


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