(読了時間=約 3 分)
バブル崩壊直後に兜町で流行った替え歌シリーズ。
懐メロを聞き、当時を振り返りながら紹介してきましたが今回はいよいよ最終回です。
10曲目:「勝手にしやがれ」(沢田研二)
1977年発売の名曲。ピンクレディーの「渚のシンドバッド」と競りながらオリコン1位を獲得、さらに第19回レコード大賞をはじめとした数々の賞を受賞。40代以上の人には忘れられない曲です。
PART 1 ♪ 引け際に投売り打って ♪ 翌朝買い戻す ♪ やっぱりお前は意気地なしだな ♪ 悪いことばかりじゃないと ♪ も一度ショートをふれば ♪ 踏み上げくらって損切りしたヨー ♪ 別に会社を困らせた訳じゃない ♪ "ツキ”と言うのが逃げてただけだヨー ♪ せめて週に一度は勝たせておくれ ♪ トイレに行っている間に 3毛抜きでー ♪ アーア アーアアー ♪ P&Fのチャートを抱いて ♪ ( )に電話する ♪ やっぱり今日は強気でいいな ♪ 最終日というのになぜか ♪ 思い切りロングを持てば ♪ ぶん投げくらって損切りしたヨー ♪ 別に会社を困らせた訳じゃない ♪ ノムラというのにやられただけだヨー ♪ せめて月に一度は勝たせておくれ ♪ 電話でダベってる間に一厘抜きで- ♪ アーア アーアアー
PART 2 ♪ 引け際に底値を売って ♪ じわじわ落ちていく ♪ やっぱり市場締まってるんだな ♪ 売り戻りに戻りはなしと ♪ ことわざこじつけて ♪ 皆に広める電話をしている ♪ 落ちたきりなら幸せになれていい ♪ 戻り気味ならも一度たたくよ ♪ せめて少しは儲けさせてくれ ♪ 寝たふりしてる間に落ちてってくれ ♪ アーア アーアアー ♪ ロンドンの市場が開いて ♪ 利食いの買いを指す ♪ オファーがふらふら逃げるのが見える ♪ 追いかけて買うのも何故か ♪ 損切る感じだし ♪ 海外リーブを送ってみるか ♪ 別に底値を待っていたわけじゃない ♪ 「買え」というのが遅れただけだよ ♪ 夜というのに派手にポジションを張って ♪ 朝まで頑張ろう ♪ ディーリング・ルームで ♪ アーア アーアアー
いろんな人が作ったらしくて2バージョンあります。しかもかなりマニアック。
PART2の方が原曲に忠実な感じしますね。

11曲目:円高で生まれたディーラー
(大阪で生まれた女 / BORO)
(大阪で生まれた女 / BORO)
BOROのセカンドシングルとして1979年に発売になった曲。大阪人になじみが深い曲だそうで、いろんな替え歌があるみたいです。でも、証券バージョン(とういうか為替ディーラーだけど)は初めてかも。
♪ ドル売り疲れたディールの帰り
♪ これで円高も
♪ もう終わりだなとつぶやいて
♪ ポケットロイター眺めながら
♪ 買いかなと思ったら泣けてきた
♪ 円高で生まれたディーラーやさかい
♪ SHORT POSITION よう捨てん
♪ 円高で生まれたディーラーやさかい
♪ ドル高へなようついていかん
♪ ドル売り疲れたディールの帰り
♪ ショートスクイズにおびえる夜
♪ たどりついたら一人の部屋
♪ ビジネスサテライトを
♪ つけたけどまた消して
♪ 市況コメント思い出しながら
♪ 買いかなと思ったら泣けてきた
♪ 円高で生まれたディーラーやけど
♪ SHORT POSITION 切ろう
♪ 円高で生まれたディーラーやけど
♪ 流れについていこうと決めた
♪ たどりついたら一人の部屋
♪ 損切りに心をふるわせた部屋
♪ 円高で生まれたディーラーが今日
♪ POSITION を LONG にするけど
♪ 市場は今日も熱気にあふれ
♪ また輸出がドルを売る
♪ ふりかえるとそれは絶好の売り場
♪ 当面の高値をつかまされた時
♪ 当面の高値をつかまされた時
ディスコをディールと読み替えたのがまず良いですね。
しかも最後が予想外のどんでん返し。すっかりオチがついちゃってます。
やるなぁ。。
12曲目:「待つわ」(あみん)
あみんのデビューシングルで、1982年発売。1982年のオリコン年間チャート1位だそうです。年末の紅白にも出てましたね。
♪ 強気のふりしてあいつ
♪ わりと売るもんだねと
♪ 言われ続けたあの頃
♪ 買い待ちが辛かった
♪ 売りでも買いでもすれ違い
♪ 惨めな私の LOSS
♪ いつかどこかで 利喰える
♪ ってことは 永遠の夢
♪ 底値たたくこの売り
♪ 誰の物でもないわ
♪ 急にプライスの雨
♪ オファーたたかれて
♪ 私待つわ いつまでも待つわ
♪ たとえレートが 戻ってくれなくても
♪ 待つわ(待つわ) いつまでも待つわ
♪ 他の誰かが 底値で投げ売る日まで
♪ 悲しい位に私いつも
♪ BOX の時には
♪ 高値つかみの安値売り
♪ もうけなんていらない
♪ わかりきってる大底
♪ 平気で売ってみても
♪ 一人ぼっちの時には
♪ 笑って買戻す
♪ 誰も私の持値
♪ 見抜くことはできない
♪ だけど一度ぐらいは
♪ 抱えてみたかった
♪ 私待つわ いつまでも待つわ
♪ たとえお上が買いやめてくれなくても
♪ 待つわ(待つわ) いつまでも待つわ
♪ せめてロイター見つめていられるのなら

ということで、兜町替え歌シリーズは今回で最終回。
次回からはまた別のネタでお送りします。
今回のを縁として、是非またご訪問ください。