地震後10日目-日本を信じよう

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原発関連

昨日(20日)は四号機燃料貯蔵プールへの放水。昼に三号機の格納容器の圧力が上がりベントが必要か検討されるが、その後数値が安定したそうで未実施。海水の注入量が多すぎたのが原因らしい。五号機と六号機は冷温停止を確認。もともと点検停止中だったので温度高くないんじゃないのかと思ったら、冷却システムが止まっていて炉の温度が上昇傾向だったようだ。悪い時はスルーで良くなった時だけニュースになるので、TVを見てるだけでは話がつながらない。政府発表の資料に記載はあったので、TVの報道の問題だ。

電源復旧は進みつつあり、2号機のパワーセンター受電に至った。この作業は誰がやってるんだろう。建屋内の工事になってるっぽく見えるんだが、ここの被爆量は外で放水している人よりも明らかに高いだろうに。被爆量が高すぎてニュースとしては痛ましすぎるから報道されないのだろうか。

政府は放水の効果を強調するが、現地の放射線レベルは未だ高いままだ。これは二号機の格納容器の破損箇所を塞がないと改善されないんじゃないか。炉の温度管理も重要だが、もっと大きな問題が抜けている気がする。

日本を信じよう

昨日都心部に出て人と会った。世間話がどうしても震災の話になる。「1週間前までは普通だったのに、こんなになってしまうなんて」という発言を聞いて少し驚いた。被災地の方々のことを考えたら、東京の震災被害なんて無いに等しいものなのに、でも明らかに一般の都民の心は傷ついている。都心に出る道中も駅も薄暗く、着いたら着いたで繁華街も人がまばらで何とも辛気臭い。この欝っぷりは結構深刻かもしれない。

週間ポストが震災についての前向きな特集を組んでいるそうで話題になっていた。帰りがけに購入しようと思ったらコンビニに売ってない。他の週刊誌はあるのに。4軒目でようやく1冊だけ残っているのを見つけた。表紙に「日本を信じよう」と大書きされていてぐっとくる。これ、もしかして凄く売れてるんだろうか?そこまで精神的に追い詰められているのか僕たちは。

言葉の力は大きい。わかっていても、明示的にそれが示されることではっきり認識され、それによって元気付けられる。「日本を信じよう」という言葉を刷って全国に配布した週刊ポストの判斷は実に素晴らしい。

自分を元気づける方法

昔、ある心理学者が「元気に生きるために」ということである習慣を提唱した。曰く、毎朝歯を磨いた後で鏡の中の自分に向かって元気づける言葉を投げかけること。自分の言葉だけれども、しゃべっている声が耳に入り、また、話している姿を見ることができる。これによって、頭の中で考えるのの何倍もの暗示効果があるんだそうだ。

やっているところを傍で見ていると凄く珍妙な光景なので、米国では結局茶化されるだけで普及しなかったそうだが、実際にやってみると一定の効果はある。自分、やってみたことあるし(笑)。

不安を抑えず一旦口に出して、その後、鏡の中自分を元気づけてやるように話をつなげていく。口に出してみたら意外に大した不安ではなかったりして、それをまた口に出してその声が耳に入ってくると何だか落ち着いてくる。さらにやってる最中に「これ誰かに見られたら終わりだよな~」とか考え始めると逆に可笑しくなってしまい、そんなこんなで気分が切り替わる。

冷静に自分のことを考えて、「ちょっとキテるなー最近」、と思う人は試してみると良いと思う。

でも、くれぐれも見つからないように。下手するともっと凹むことになるから(笑)。

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