計画停電問題-4月5月は仕切りなおしのチャンス

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何故か人気の電力需要グラフ分析ネタです。

29日以降は停電をさせなかったので需要が補正なしてきっちりとれています。そこで、今度は3/28~4/5の平日のみの需要グラフを重ねてみました。

前回は休日と平日、あるいは現在と震災前とで比較して大きな差があったわけですが、今回は現状の平日だけなのでそれほど極端な差はありません。

たまたまこの期間は天気や気温がほぼ同様だったのですが、思ったよりも需要はぶれているようです。18:00~19:00のピーク時の電力需要で比較すると最大と最小の差が約200万kW。つまり、天候や曜日がほぼ同条件でも、予測精度としては200万kW程度の誤差は覚悟しておかなければならないということです。今の最大供給電力が4,000万kW程度ですので、約5%くらいの余裕は見て置く必要があるということですね。

一方、週末の4日間を比較してみたのが下のグラフです。

土曜日の昼間の需要は日曜と平日の中間的な形になるので、昼間のグラフは少しばらけます。一方、夕方の方は比較的まとまるはずなのですが、2日の土曜日だけ需要がぐんと少なくなっているのがわかります。

この日何があったかと思って天気を見てみると、

4/2(土)はかなり暖かかったんですね。最高気温が17度で他の週末と比較して+5~8℃。この日の最低気温は翌4/3(日)の最高気温と同じです。

例によって18:00-19:00のピークタイムで比較すると、4/2(土)は他の週末と比較して200-400万kW少ないことがわかります。東電の発表でも良く気温の話が出てきますが、実際、気温の影響は結構大きいようです。

でも、改めて考えると、4~5月の間は余程暑くなったり寒くなったりしない限り計画停電はなしで行けそうです。いきなりの電力需給逼迫で緊急対応していた時期を脱して、ちゃんと考えるチャンスかもしれません。

まずは「節電」と「自粛」の手綱を少しだけゆるめ、萎縮した経済に血を通わせて活気を取り戻させる。その上で、夏に向けて「賢い節電」を考えて行く。とかね。

2ヶ月あったら結構いろんな議論ができそうな気がします。

その辺の交通整理を政府がうまくやってくれるといいんだけどなぁ。

原発の方で忙しくなってるから難しいかな。。

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