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オリックスレンタカーが日産リーフのキャンペーンをやっていて、1日借りて5,250円と格安なわけです。正規料金だと軽自動車でも一日借りると6,300円なわけですから。割安どころか一番安い車種になってる。ということで、話の種にもなりそうなのでちょっと借りてみました。
最初に操作方法の説明を受けるんだけれども、電力の温存をしつこく指導されます。発進時が電力食うのでそうっとアクセルを踏めとか、省電力のエコモードを使えとか。しまいにはエアコンの利用もできるだけ控えるようにとか。いったいどんだけ窮乏生活なんだと。
実際乗って見るとそりゃ無理もない状況で、カタログでは200km近く走れるはずなのが、夜間でエアコン入れて走り始めると既に残り110kmしか走れませんといった状況になっている。しかもエコモードにしないで走っているとだいたい実走行距離の2倍くらいのペースで残り走行距離が減ってゆく。1日で40km弱走って電池残量が半分だったので、航続距離は80kmくらいってことですね。

で、翌朝近所の日産ディーラーに行って急速充電をお願いしたんだけど、現在充電中のお客様がいるとのことで、1時間くらいかかる言われました。充電そのものは30分くらいで終わるんだけれども、設備がまだ少ないから待ちが入ってしまうということなんですな。しょうがないから車預けて他の用事すませに行ったけど、ガソリン車に比べていろいろ不自由が多いのは事実ですね。
ちなみに走りの方は省電力を忘れてアクセル踏んでゆくと結構楽しいことになります。トルクフルな感じで結構良い加速するんですよ。音も振動もないのに、身体がシートに押し付けられるような加速をするのはなかなか新鮮。制限速度内でも十分楽しめます。これでもうちょっと航続距離が出たらなぁ。エコモードでも普通には走れるけど、上り坂とかでスピードが落ちてくのを見るとちょっと悲しくなる。
リーフは残念ながら途中で故障が発覚して車が途中で交換となりました。代わりに来たのがホンダのインサイトというハイブリッド車。

ハイブリッドも初めて乗ったんですが、こちらはEVと比べれば全然普通の車です。エンジンの音と振動がしっかり感じられて、逆に言うとちょっと安っぽく感じる。音と振動がないというのはそれだけで何となく高級感を感じるもとになっていたのかな。
ちなみにこの車、ブレーキかけて速度を落としてゆくと停車寸前でちょっと押されて制動距離が伸びるように感じます。途中でエンジンがオフになってエンジンブレーキが効かなくなるからかもしれない。また、停車中はアイドリングストップになるんだけど、ブレーキから足を離すとエンジンがかかる。ニュートラルに入れてサイドブレーキ引いいていても駄目。逆に、ブレーキ踏みっ放しでも一定時間停車するとエンジンが勝手に再始動したり。
いろいろ細かく制御してるんだと思うけど、自分の思った通り動かない感じがしてどうも落ち着きません。

先進イメージを出す演出はあちこちにあるんだけど、新しさ加減で言うとリーフの圧勝ですね。何しろキーが無いしねリーフは。デスクトップPCの電源ボタンみたいなのを押して始動するし。
とはいってもEVは上述の通り電池の持ちと充電の手間が悪すぎなので、今エコカーに乗らなきゃならないとしたら「燃費の良いエンジンの車」を選ぶだろうな。
EVが出てくると産業構造が劇的に変わって自動車大手がバタバタ潰れるのでは、とか思ったりもしたけれども、まだしばらくは自動車業界は安泰なんじゃないかと思い直した週末でした。