バブル崩壊直後に兜町で流行った替え歌(2)

(読了時間=約 2 分)

バブル崩壊直後に兜町で流行していた替え歌の第二弾です。
さっそく見ていきましょう。

4曲目:「二人の相場」
(二人の世界 / 石原裕次郎)

1965年の歌だそうです。同名の映画の主題歌だそうで。
はっきり言って私この歌知りませんでした。でも、当時はこういう歌もアリだったですね。とうか、六本木のバーで最後の締めで皆で軍歌歌ったりしてたし。「月月火水木金金」とか、カラオケで覚えたものな。今じゃ信じられなですね。

 ♪ 今日のイールド素敵だぜ
 ♪ ゆがんだカーブが好きなのさ
 ♪ もっとお買いよ 怖がらず飛ばそうよ
 ♪ 一方通行の東京マーケット
 ♪ 夢のレートさ

何気に歌詞が秀逸です。一方通行の東京マーケットとか、どこから出てきたんだ。元歌と全然違うフレーズなのに、そこはかとなく味がある。年配の人が作った替え歌なんでしょうかね。さすがに年季を感じますね。

5曲目:「のむら」
(与作 / 北島三郎)

1978年に発売された曲で、弦徹夜や千昌夫、北島三郎がそれぞれシングルを発売し、北島三郎のが最もヒットしたというものだそうです。こういうシンプルな曲だと歌唱力が際立つ気がしますね。

 ♪ ノムラはシラをきる
 ♪ ヘイヘイホー ヘイヘイホー
 ♪ 相場は怖いよ
 ♪ ヘイヘイホー ヘイヘイホー
 ♪ お客は損切る
 ♪ トントントン トントントン
 ♪ 気前がいい客だよ
 ♪ トントントン トントントン

 ♪ ノムラ ノムラ
 ♪ もうどうしてくれる
 ♪ ノムラ ノムラ
 ♪ お客が呼んでいる
 ♪ ホーホー ホーホー

これも歌詞が秀逸です。
「気だてのいい嫁(こ)だよ」を「気前がいい客だよ」とか、よく思いついたもんです。
「もう日が暮れる」が「もうどうしてくれる」も好き。

当時、日本証券新聞がコラムでこの替え歌を紹介したら、野村證券からクレームが入ったとか(笑)


いいじゃない、ねぇ。

と、言いながら火に油を注ぐ6曲目。

6曲目:「困っちゃうナ」(山本リンダ)

1966年発売。山本リンダのデビュー曲です。これは古くてもさすがに知ってました。
でもデビュー曲とは知らなかったな。当時15歳だそうです。

 ♪ 困っちゃうナ ノムラに誘われて
 ♪ どうしよう まだまだ上がるかしら
 ♪ 売られるような 買われるような
 ♪ ドキドキしちゃう 私の胸
 ♪ 日銀に聞いたら 売っとけ売っとけ
 ♪ みーんな売っとけ
 ♪ 困っちゃうナ ノムラに誘われて

日銀の答えがいい感じです。当時は日銀の存在感も大きかったしなぁ。


ちなみに証券替え歌は当時の新聞でも取り上げられていました。


というわけで、何だか懐メロブログみたいになってきましたが、替え歌シリーズはもうちょっと続きます。

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