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さて、バブル崩壊直後の兜町で流行った替え歌の紹介。
だんだん替え歌なのか懐メロ紹介なのかわからなくなってきましたが、とにかく今日は第三弾です。
7曲目:「氷雨」(日野美歌)
デビュー版は1977年に佳山明生が歌ったデビューシングルですが、その後、1982年に日野美歌が歌ったことで大ヒットとなったそうです。第25回日本レコード大賞のロングセラー賞受賞。
♪ 売らせて下さい もう少し
♪ 相場は戻らない 戻るわけない
♪ 誰が買うというの この高値
♪ そうよ誰もいないわ 今では
♪ 笑わないでください この株価を
♪ 別れた「の」の字を 想い出すから
♪ 売ればやけに 涙もろくなる
♪ こんな私 許してください
♪ 今日も売りの雨 まだ止まぬ
♪ 評価損 増やすよう
♪ 金がないわけじゃないけれど
♪ やられたくない
♪ もっと酔うほどに 売ってあの頃を
♪ 忘れたいから
”「の」の字”というのは野村證券という意味だそうです。
しかし長い歌詞だと替え歌の秀逸さが際立ちますね。

8曲目:「サン・トワ・マミー」(越路吹雪)
1963年にアダモが発表した曲ですが、日本では越路吹雪が歌ってロングセラーになった曲です。こういうのを赤坂のバーで歌っている上司の姿が思い浮かびますね。当時はそんな時代でした。
♪ 長いブームは 終わったのね ♪ 戻してさえ くれない株価 ♪ さよならと 声もかけずに ♪ 去っていった 利食いのチャンス ♪ 懐かしい 夢の様な ♪ 上げ相場を 思い出せば ♪ サン・トワ・マミー ♪ 悲しくて 目の前が暗くなる ♪ サン・トワ・マミー ♪ 街に出れば 株屋が悪い ♪ ただわけもなく すすめるけれど ♪ この私が 願っているのは ♪ 値戻りだけ ほかにないのよ ♪ サン・トワ・マミー ♪ 風の様に 大空をさまようカネ ♪ サン・トワ・マミー ♪ 悲しくて 目の前が暗くなる ♪ サン・トワ・マミー
2番まであるんですよねこの歌詞。思い入れがあるのか、筆がノッてしまったのか。
原曲に歌詞が合ってるかな~と思っていたら、いきなり大胆に外したりするのが面白いです。

9曲目:「いとしのソニー」
(いとしのエリー / サザンオールスターズ)
(いとしのエリー / サザンオールスターズ)
言わずと知れたサザンの名曲。1979年発売だそうです。1992年の「シュラバ★ラ★バンバ」「涙のキッス」まではサザンの歴代トップの売上だったそうですので、バブル崩壊直後の時期としては当然ながら替え歌のターゲットになったというわけでしょうね。
♪ 損したこともある
♪ ナンピンしてもなお
♪ レシオで買う気があればいいのさ
♪ 俺にしてみりゃ これが最後の投資
♪ Sony my love so sweet
♪ 景気がもしもさめて
♪ イタ見りゃ つれなくて
♪ 大相場の思い出だけがつのれば
♪ 仕手株が踊る様じゃ
♪ 相場も終わりね
♪ Sony my love so sweet
♪ 上がってもっとbaby 私が買ったあと
♪ 下がってもっとbaby 私が売ったあと
♪ ため息まじりの場が引ける
♪ Sony my love so sweet
”上がってもっと~”から始まるサビのフレーズが大好きです。
何というシンプルかつ強力なロジック。投資の本質を突いた表現。
コンサルタントの私としては、この完璧な論理性にクラクラします(笑)

ということで、歌詞がだんだん長くなってきた第3回ですが、ここまででひとまず終了。
あと1回だけ続きますので、どうか付き合ってください。